ビットフライヤーで口座を開いてから最初に暗号通貨を取引する場合は「販売所」での取引が大多数を占めることと思います。
販売所での取引なら少額「1円」から、提示されている価格で即時取引が可能となります。また、取り扱われている暗号通貨の多さも魅力の一つでだと思います。
ただ、販売所での取引で提示されている通貨のレート(価格)はビットフライヤーが決めた価格で、必ずしも自分に有利な取引であるとは限りません。
トレードに慣れている方の中には、できる限り「安く買って(高く売って)、高く売る(安く買う)」と言う、少しでも有利なレートで、様々なインジケーターを使用して高度なトレードをお望みのトレーダーも多くいます。
そんな、中・上級者のトレーダーの方へ向けてビットフライヤーではいくつかの取引の方法を提供しています。
それが【bitFlyer Lightning】です。
bitFlyer Lightning とは
【bitFlyer Lightning】は、ビットフライヤー(以下業者)が提供する高機能取引プラットフォームの事です。
一般の「販売所」「取引所」とは別の多くの機能を使用して取引が可能となっています。
通常の取引との違いを大まかに言うと、「販売所」での取引では、全ての銘柄の通貨を現物で業者が提供する価格で取引する事が可能です。
次いで、「取引所」では希望の価格を注文して取引をする事が可能ですが、取引に利用できるツールは必要最低限の物のみで取り扱っている通貨もビットコイン(BTC)の1銘柄の現物のみとなります。
暗号通貨の「販売所」と「取引所」の違いを詳しく知りたいからはこちらを参考にしてください。
対して、「bitFlyer Lightning」では6つの銘柄を「現物」「Lightning FX(証拠金取引)」「Lightning Futures(先物取引)」でトレードする事ができ、注文の仕方も成り行き注文や指値注文だけでなくIFD注文やOCO注文も可能でレバレッジを効かせることもできます。
簡単な違いは上記の通りですが、もう少し詳しく説明すると以下の通りとなります。
高速取引
bitFlyer Lightningは、高速かつリアルタイムな取引を可能にします。注文の処理速度が非常に速く、スピーディなトレードが行えます。これは、価格の変動が激しい暗号通貨市場において重要な要素です。
高度なチャート分析
bitFlyer Lightningは、豊富なチャート機能を備えています。異なる時間軸での価格データやテクニカル指標を利用して、詳細な分析が可能です。これにより、トレンドや相場の変動を把握し、より効果的な取引戦略を立てることができます。
注文の種類
先にも書いた様に、成行注文、指値注文、逆指値注文の他IFD注文、OCO注文など数多くの注文方法があります。これにより、自分の取引スタイルや目的に合わせた注文を出すことができます。
レバレッジ取引
bitFlyer Lightningでは、一部の通貨ペアにおいて最大2倍のレバレッジ取引をする事ができます。レバレッジを掛けることで少ない資金でもを大きな取引をする事が可能となります。
※レバレッジ取引はリスクも伴います。想定以上の利益を得られる可能性と共に、想像以上の損失を被る場合もありますので注意が必要です。
モバイル対応
bitFlyer Lightningは、モバイルデバイスにも対応しています。専用のビットフライヤーアプリを利用することで、いつでもどこでも、高速な取引を実現し、市場の変動に迅速に対応することが可能です。
以上がbitFlyer Lightningの主な特徴です。高速取引や高度なチャート分析、さまざまな注文の種類などを活用することで効果的な取引が可能となります。
bitFlyer Lightning 取引の仕方
今回、この記事ではビットフライヤーアプリを利用した取引のご紹介となります。
また、今回はある程度の取引経験をお持ちの方を対象としていますので、取引における呼称や操作方法などの説明は簡略化させていただきます。
bitFlyer Lightningの詳細を確認したい方はビットフライヤー公式HPをご覧ください。
bitFlyer Lightningで取引が可能な銘柄は以下の6通貨になります。
・ビットコイン(BTC/JPY、ETH/BTC、BCH/BTC)
・イーサリアム(ETH/JPY、ETH/BTC)
・リップル(XRP/JPY)
・ステラルーメン(XLM/JPY)
・モナコイン(MONA/JPY)
・ビットコインキャッシュ(BCH/BTC)
対応している取引方法は3種類です。
・Lightning 現物(ビットコイン・アルトコインの現物取引)
・Lightning FX(ビットコインFX)
・Lightning Futures(ビットコイン先物取引)
取引手数料は以下の通りとなります。
詳しい手数料は公式HPでご覧ください。
Lightning【現物】 | 約定数量×0.01~0.15%(通貨ペアで異なる) |
Lightning FX Lightning Futures | ・取引手数料:無料 ・スワップ:(建玉金額の絶対値 × 0.04% /日)の合計(円) |
bitFlyer Lightning 取引の仕方ー現物
- ビットフライヤーアプリを起動します。
起動画面では「販売所」が選択されていますので(画像左)、右端の「Lightning」(画像右)をタップして選択してください。
- 現物を選択します。
- 注文画面へ進みます。
下部中央の「板」マークをタップして注文画面へ進んでください。 - 注文方法を選択します。
デフォルトでは「指値」が選択されているので「成行」で注文を入れたい場合は隣の成り行きをタップして選択してください。
【指値】 【成行】
- 【注文】成行注文の場合
数量」だけを指定するので、下部の数字キーで入力してください。 - 指値注文の場合
①数量
②注文価格
それぞれをタップすると切り替わりますので、下部の数字キーで「数量」「価格」を入力します。 - 注文を確定します。
画面に表示されている数量と価格を確認したら「買い(売り)注文を確定する」をタップして完了です。
bitFlyer Lightning 取引の仕方【FX/Futures】
先にも記述しましたがbitFlyer Lightningでは、FX(証拠金取引)、Futures(先物)でのレバレッジ取引をする事が可能になります。
FXとは何か?先物とは何か?については今回は省略して話を進めてゆきます。
それぞれの詳細についてお知りになりたい方は公式HPをご覧ください。
bitFlyer Lightningを利用することで自己資金より大きな取引ができたり、販売所での価格よりも有利なレートや下落相場での空売りができたりとトレードのチャンス幅が広がり資産を増やしやすくなるメリットがあります。
しかし、それとは真逆の事態に遭遇してしまい、想定や必要以上に大きな損失被るリスクもあります。レバレッジを掛けると言うことは掛ければかけるほど「ハイリスク・ハイリターン」となるのです。
特に例え2倍とは言え、レバレッジを掛けた取引には細心の注意が必要となる事を理解した上で取引する事をお勧めいたします。
マイナンバーの提出
Lightning FX/Futuresでトレードを開始する為には「マイナンバー」の登録が必要となります。
これはに対してはビットフライヤーでは「当社は、お客様が特定のお取引をされた場合、 対象のお取引に関する法定書類などにマイナンバーを記載し、税務署に提出する必要がございます。
上記の理由から、お客様よりマイナンバーをお届出いただく必要があります。」
と説明しています。
※bitFlyerより抜粋 公式HPはこちら
マイナンバー提出方法
- ビットフライヤーアプリを起動します。
アプリが開いたら下部項目の「メニュー」をタップします。 - Lightning Webへ移行します。
Lightning WebをタップするとWebサイトが立上がり画面が切り替わります。 - マイナンバーの提出書類の選択をします。
マイナンバーが記載されている書類は「マイナンバーカード」と、マイナンバーカードを作成していない方は「マイナンバー通知カード」のどちらかになるのでお手持ちの書類を選択してください。 - 撮影します。
指示に従って「表・裏」を撮影してアップロードして、下へスクロールして「提出する」をタップします。
- 提出完了
提出が完了したら提出書類の確認待ちとなります。確認されるとトレードが可能となります。
入金の仕方
Lightning FX/Futuresでトレードをする為には、専用の「証拠金口座」への入金が必要になります。
改めて口座を開設する必要はなく、既にビットフライヤーで開設済みの口座内で「証拠金口座」へ資金を「移動」する事となります。
- アプリを起動して「メニュー」をタップして移動後、メニューページの「Lightning Web」をタップします。
- メニューアイコンをタップします。
- メニュー一覧が開きます。
開いたメニュー一覧から「入出金」を選択してタップします。 - 資産残高ページが開きます。
開いた資産残高の画面を下へスクロールさせて下部にある「Lightning FX/Future 証拠金」をタップします。 - 資金を預け入れます。「
証拠金口座へ預入れる」の項目部分で資金の移動をします。
証拠金口座への「預入れ」及び、証拠金口座から現物口座への「引出し」はそれぞれ「日本円」と「ビットコイン」で行う事ができます。
Lightning FX トレード方法
Lightning FX(証拠金取引)はアプリ、Web版どちらからでも取引ができますが、Lightning Futures(先物)に限ってはWeb版のみでの取引となります。
・Lightning FXの公式HPの案内はこちら(デモ口座付き)
・Lightning FXの取引ルールの公式 HPはこちら
・Lightning Futuresの取引ルールの公式HPはこちら
今回はまず、アプリを利用して「Lightning FX」の取引をご紹介します。
レバレッジの有無が違うだけでトレード方法はLightning 現物と同じですが、一応念のためにご紹介しておきます。
- ビットフライヤーアプリを起動します。
起動画面では「販売所」が選択されていますので(画像左)、右端の「Lightning」(画像右)をタップして選択してください。
- 注文画面へ進みます。
下部中央の「板」マークをタップして注文画面へ進んでください。 - 注文方法を選択します。
デフォルトでは「指値」が選択されているので「成行」で注文を入れたい場合は隣の成り行きをタップして選択してください。
【指値】 【成行】
- 【注文】成行注文の場合
数量」だけを指定するので、下部の数字キーで入力してください。 - 指値注文の場合
①数量
②注文価格
それぞれをタップすると切り替わりますので、下部の数字キーで「数量」「価格」を入力します。 - 注文を確定します。
画面に表示されている数量と価格、手数料を確認したら「買い」又は「売り」注文を確定する」をタップして完了です。
Lightning Futures トレード方法
Lightning Futures の取引はアプリでは対応していませんのでWeb版を利用しますが、PCのWeb版、アプリから移行するスマホ対応Web版のどちらでもトレードが可能です。
提供している先物の種類は以下の3種類となります。
1週間先物 | 直近の金曜日に満期日を迎える物のことです。 |
2週間先物 | 1週間先物から1週間後に満期日を迎える物のことです。 |
3か月先物 | 直近の 3・6・9・12月の最終金曜日に満期日を迎える物のことです。 |
PCのWeb版でのトレード
- bitFlyer Web版へログインし、ホーム画面の左側のメニュー欄から「bitFlyer Lightning」をクリックします。
- トレード画面の上部にあるプルタブ一覧から「futures」にカーソルを乗せると先物の種類が表示されるので、取引する先物を選んでクリックします。
【futures】にカーソルを合わせる
先物の種類を選ぶ - 注文を入れます。
画像上白く選択した注文欄で、「指値」「成行」「特殊(IFD、OCOなど)」の中から注文方法を選択して「数量」「価格」を入力します。入力後「売り/買い」のいずれかをクリックして、注文内容を確認したら注文完了です。
「成行注文」の場合は、数量のみのとなりますので数量を入力して注文をします。
アプリからWeb版でトレード
Lightning Futuresはアプリ自体には対応していないのですが、アプリ内からWebサイト(スマホ対応サイト)を経てLightning Futuresを取引することは可能です。
- ビットフライヤーアプリを起動します。
アプリが開いたら下部項目の「メニュー」をタップします。 - Lightning Webへ移行します。
Lightning WebをタップするとWebサイトが立上がり画面が切り替わります。 - 取引通貨と先物の種類を選択します。
上部のプルタブで取引する通貨を選択し、表示される取引メニューの中から取引する先物を選びます。
※白枠部分が先物のメニューです。 - 注文を入れます。
PCのWeb版と同じく注文欄で、「指値」「成行」「特殊(IFD、OCOなど)」の中から注文方法を選択して「数量」「価格」を入力します。入力後「売り/買い」のいずれかをクリックして、注文内容を確認したら注文完了です。
「成行注文」の場合は、数量のみのとなりますので数量を入力して注文をします。
bitFlyer Lightningご利用にあたって
bitFlyer Lightningでは、前述したように高機能なプラットフォームを利用して様々な注文方法で多くのチャンスに対応することができます。
また、レバレッジを掛けることで自己資金の2倍の取引をする事が可能となり、多くの利益を得られる場合もございます。
それでも、取引の際には常にリスクを理解して意識しておきましょう。
特に証拠金取引では想定以上の損失が出てしまい、*1「追証」が発生する場合もあります。
これはビットフライヤーに限らず国内の業者では *2「ゼロカットシステム」を適用していないため仕方ない事ですが、その為にもご自身のトレードのルールを明確にして、損失が出た際の「損切り」も行えるようにすることをお勧めします。
bitFlyer Lightningではその為の注文方法も揃っているので意識して利用すると良いと思います。
*1 追証とは、追加証拠金の略語で、追証判定日時時点で、証拠金維持率が 100% を下回った場合に発生する、追証解消期限までに追加しなければならない証拠金です。
*2 ゼロカットシステムとは、ロスカットが間に合わず口座残高がマイナスになってしまった場合に、その損失分を業者が負担して口座残高をゼロにリセットしてくれる、「海外業者」特有のありがたいサービスのことです。
以上のようにトレードの優位性だけではなくリスクを理解しておけば相場の状況に対応して多くのチャンスを得る事ができるようになると思います。