MetaMask(メタマスク)とは
「MetaMask(メタマスク)」は、月間アクティブユーザー 3,000 万人を超える、人気の高いウォレットです。
メジャー暗号通貨であるイーサリアム(ETH)をベースに作られていて、パソコン版、スマホ版ともに無料で利用できるブラウザ型ウォレットです。。
ウォレットには「ホットウォレット」と「コールドウォレット」の 2 種類があり、ネットに接続されているか否かで違ってきます。
MetaMaskはホットウォレットの部類になりますが、アクセスする時に使用する「秘密鍵」をオフラインで保存できるので、ハッキングのリスクは低くなっています。
また、ユーザー自身が情報を管理することで、サービス運営会社の不祥事によって資産を失う危険を抑えることもできます。
ブロックチェーン(分散型アプリケーション)上に記録されている暗号資産や NFT などのデジタル資産は、チェーンに参加する多くのユーザーによって共有され、常に「更新・同期」が行われています。
そして、このブロックチェーンの情報にアクセスする為には、ウォレットを利用する必要があります。
そこで、MetaMaskを使うことで暗号資産の取引きだけではなく、「NFTマーケットプレイス」での利用が可能になり、対応しているNFTマーケットプレイスで、画像や映像、デジタルアート、メタバース内の土地や建物などを買うことができるようになります。
続いてMetaMaskでできる事をご紹介しましょう。
MetaMaskでできること
MetaMaskを利用すると下記の様な事ができる様になります。
MetaMaskでできる事
- イーサリアム(ETH)ベースのDeFiやDApps、NFT関連のサービスへ接続することができる。
- 取引所を介さずに仮想通貨や暗号資産の取引ができる。
- *.ERC-20トークンとスワップ(交換)ができる。
- ・ガス代を設定できる。
- 複数のアカウントの管理が可能。
『*.ERC-20トークンとは、イーサリアムブロックチェーンと互換性のある仮想通貨を作るための統一規格です。』
各項目ごとに見て行きたいと思います。
・イーサリアム(ETH)ベースのDeFiやDApps、NFT関連のサービスへ接続することができる。
「MetaMask」は、ブロックチェーン(分散型アプリケーション)を利用したサービスに接続する事ができます。
特定の管理者が存在しない「ブロックチェーン(分散型アプリケーション)」を基盤にしたサービスに接続する事が可能となります。
DeFiやDApps、 NFT 関連のサービスには「イーサリアム(ETH)」をベースに提供されている物が多く、DAppsを利用したサービスやブロックチェーンゲームを楽しみたいと言う場合や、NFT アートを集めたいと言う方にとっては「MetaMask」が最適なウォレットだと言えるでしょう。
・取引所を介さずに仮想通貨や暗号資産の取引ができる。
一般的に、仮想通貨・暗号資産の取引や交換をする為には、暗号通貨交換業者の提供している取引所や販売所を利用する場合が多いと思います。
MetaMaskを利用する場合、MetaMaskに対応している通貨であれば、お好きな通貨と自由に交換することができます。
その場合、取引所を利用する訳ではないので手数料はかかりません。
また、ご自身が口座を開設している取引所や販売所ではまだ上場していない通貨を購入する事ができるので、人気が出る前に安値で購入することも可能です。
・ERC-20トークンとスワップ(交換)ができる。
ERC-20トークンとは、イーサリアムブロックチェーンと互換性のある仮想通貨を作るための統一規格です。
その中には、国内の暗号通貨交換業者では取扱いのないマイナートークン(通貨)や、NFTの取引やブロックチェーンゲームで使用するためのトークンなどがあり、それらをMetaMaskでETHとスワップ(交換)する事ができます。
・ガス代を設定できる。
「MetaMask」で取引や売買を行う際には「ガス代」と呼ばれる手数料が発生します。
この「ガス代」の設定は自分で設定をすることが可能で、取引の処理速度によって料金が大きく変わります。
なので、ガス代を高く設定すれば優先的に処理され、低く設定すれば処理には時間が掛かるという事になります。
ガス代は「ガスリミット」と「ギガウェイ」の2つで金額が決定します。
Gas(ガスリミット) | 取引の際に使用する最大のガスの値のこと。 |
Gwei(ギガウェイ) | イーサリアムの一番小さい単位のことで、1Gasあたりの価格のこと。 |
ガス代は「低・市場・積極的」の3つの項目から選択して設定できます。
更に、自由に決めたい場合は「高度なガス代」を選択して自分で希望する金額を入力して設定することも可能です。
・複数のアカウントの管理が可能。
「MetaMask」では、一つのウォレットの中に複数のアカウントを作ることができます。
例えば、1つの銀行に「個人用」「事業用」と、二つの口座を持つようなもので、さらには投資用、保管用、決済用と細かく用途ごとに使い分ける事も可能なので、いくつもの口座を作る手間や管理する手間を省くことができます。
この様に、保有している通貨や暗号資産を複数管理する場合に、安全面においても管理のしやすさでも、「ウォレット」を持つと言うことには多くの利便性に長けています。
ただしその反面、「シークレットリカバリーフレーズ」や「秘密鍵」が漏洩してしまうと、一度に全てを失いかねない場合もあり得ますので、「シークレットリカバリーフレーズ」と「秘密鍵」の管理は十分に気をつけて下さい。
MetaMask(メタマスク)を利用しやすいオススメの暗号通貨取扱い業者
MetaMaskの作成手順|スマートフォンアプリ
メタマスクはパソコン、スマートフォンの両方で作成・利用をすることができます。
どちらも機能的に違いはありませんので環境によって使い分けると良いと思います。
MetaMask(メタマスク)の登録、作成までの大まかな流れ
- パスワードの作成
- ウォレットの保護
- シークレットリカバリーフレーズを確認
初めに、スマートフォンのアプリでの登録方法をご紹介します。
パスワードの作成
Step1:MetaMaskアプリのインストール(iOS)
スマートフォンでの登録の仕方は、iphone、androidどちらのユーザーでも可能です。
今回の導入手順は、iphoneユーザーを対象に進めてゆきますが、androidユーザーも若干の違いはあっても大きく違うことはないので一緒に読み進めていただいても大丈夫です。
初めに、App StoreでMetaMaskのアプリをインストールします。
「入手」をタップしてインストールをします。
Step2:アプリを起動します。
アプリを起動すると「MetaMaskにようこそ」と言う画面が表示されるので「開始」をタップします。
Step3:ウォレットのセットアップを開始します。
セットアップをする為に「新しいウォレットの作成」をタップします。
Step4:プライバシーポリシーを確認します。
確認して問題がなければ「同意します」をタップします。
Step5:パスワードを設定します。
パスワードは自身で設定します。
希望するパスワードを入力した後に「MetaMaskではこのパスワードを復元できないことを理解しています」にチェックを入れ、「パスワードの作成」をタップします。
パスワードの作成は完了です。
この後は、MetaMask(メタマスク)を安全、便利に利用するための「シークレットリカバリーフレーズ」保存を行います。
ウォレットの保護
MetaMask(メタマスク)では、ウォレットのアカウントを作成する際に、自分で設定するパスワードの他に、自動で発行される「シークレットリカバリーフレーズ」と言うパスコードがあります。
「シークレットリカバリーフレーズ」とは、ウォレットの「秘密鍵」を管理するための12個の英単語からできた暗号データです。
アプリにログインする際に必要な「パスワード」に対して、「シークレットリカバリーフレーズ」はアカウントを複数の端末などで管理する際や、復元する時に必要となります。
例えば、パソコンで使用するMetaMask(メタマスク)とスマホにインストールしたアプリを同期して利用したい時に必要となります。
複数のデバイスを利用する場合でも、シークレットリカバリーフレーズを使ってインポート機能を利用することで、いつでも同じMetaMask(メタマスク)を管理する事が可能となります。
要は、シークレットリカバリーフレーズさえあれば何処でも、誰の端末でもそのウォレットのアカウントへアクセスする事ができてしまいます。
よって、シークレットリカバリーフレーズが他人に漏洩してしまうと、誰でもウォレットへのアクセスが可能となってしまい、資産の流出や盗難に直結するので厳重に管理しなくてはならない、重要な工程となります。
それでは、「シークレットリカバリーフレーズ」の保存方法をご紹介します。
Step1:ウォレットの保護をします。
パスワードの作成が完了すると「ウォレットの保護」に移ります。
リカバリーフレーズの解説動画を確認した後、動画を見終わったら「開始」をタップします。
Step2:シークレットリカバリーフレーズを書き留めます。
画像中の「表示」を触ると、12個の英単語が表示されます。
これが、「シークレットリカバリーフレーズ」です。
先にも述べましたが、この「シークレットリカバリーフレーズ」は、アカウントへのアクセスや復元に必要となリますので、他人に見られない方法で厳重に保存・管理してください。
シークレットリカバリーフレーズの保存が完了したら「続行」をタップします。
シークレットリカバリーフレーズを確認します。
下部に表示されている「シークレットリカバリーフレーズ」の中から、「ウォレットの保護」で表示された通りに、1から順にタップして並べ、並べ終えたら「バックアップの完了」をタップします。
完了
シークレットリカバリーフレーズの並べ替えに成功すると、完了画面が表示されるので「完了」をタップします。
これで、いつでもスマホでMetaMaskを利用する事が可能になりました。
MetaMaskの作成手順|パソコン
ここからは、PCを使って、Google Chromeの拡張機能としてインストールする方法をご紹介します。
現在、MetaMaskを利用できるブラウザは限られています。
上記の5種類のブラウザにのみ対応しているため、お使いのパソコンにインストールされていない場合は、ブラウザをインストールする必要があります。
今回は、MetaMask以外でも汎用性が高く使いやすいので「Google Chrome」を使用して手順を紹介してゆきます。
Google Chromeを導入していない方はまず先にGoogle Chromeをインストールしてください。
Google Chromeをダウンロードする
MetaMaskのインストール
Step1:Googleウェブストアにアクセスします。
Google Chromeを起動してブラウザ右上の、①の「︙」をクリックして、②の「拡張機能」にマウスの矢印を合わせると開く③の「Chromeウェブストアにアクセス」をクリックして「ウェブストア」へアクセスします。
Step2:MetaMaskを検索します。
Chromeウェブストアの検索Boxでは、カタカナやひらがなで「メタマスク」「めたますく」と入力しても検索されません、アルファベットで「MetaMask」「metamask」などと入力してください。
表示されたら、MetaMaskを選択してクリックします。
Step3:Chromeに追加します。
右上の「Chromeに追加」をクリックします。
Step4:拡張機能として追加します。
ダイアログがポップアップ表示されるので「拡張機能を追加」をクリックして常時機能として追加します。
Step5:追加されているか確認します。
追加されるとブラウザ右上の拡張機能欄に「MetaMask」のキツネマークが表示されます。
【キツネマークが表示されていない場合の対処の仕方】
(キツネマークが表示されている場合は飛ばして先へ進んでください。)
①の「︙」をクリックして、②の「拡張機能」にマウスの矢印を合わせて開いた、③の「拡張機能を管理」をクリックします。
管理画面にMetaMaskがあることを確認したら、①の「ボタン」が左になっている時はクリックして右に来るようにします。
その後で、②の「拡張機能マーク」をクリックするとポップアップが出るので、③の「画鋲マーク(ピン止め)」をクリックして完了です。
MetaMaskの登録
Step1:新規ウォレットの作成
ブラウザ右上の、①の「MetaMask(キツネ)マーク」をクリックするとMetaMaskが起動します。
②の「チェックBox」にチェックを入れて、③の「新規ウォレットを作成」をクリックします。
Step2:プライバシーポリシーを確認します。
ここから先のステップは、スマートフォンでの登録手続きと同じになりますので、そちらを参照してください。
スマホでの手続きの仕方はこちらになります。
以上でスマホ、パソコン両方でのMetaMask(メタマスク)の登録は完了です。
何度も言いますが、「シークレットリカバリーフレーズ」はMetaMaskを管理する上で非常に重要な物となりますので、厳重に保管して頂くことを推奨します。
続いて、MetaMaskの基本的な使い方をご紹介して行きたいと思います。
MetaMaskへの送金の仕方、イーサリアム(ETH)系のトークンとの交換方法、 ブロックチェーンサービスへの送金の仕方は、続きの記事で詳しく、分かりやすく紹介しています。
是非、参考にしてください。
MetaMaskへの送金方法、トークン交換の仕方、各種サービスへの送金方法を紹介!